Icecream Headache

by dummy run

【お店の貼り紙】岩手県北上市

「人を以って鏡となす」

「意志があるところには道がある」

「笑って損した者なし」

「千兵は得やすし一将は求め難し」

「(松下幸之助)富士山は西からでも東からでも登れる。自分が方向を変えれば新らしい道はいくらでも開ける」

「地獄極楽は心に有」

「50にして天命を知る。与えられた宿命を受け感知」

「純粋な人ほどその純粋さに比例して不遇だが、その不遇さこそが光を放ち人を引き寄せる・・・・・」 (東宮七男)

 

秋田県大館市「珈琲3」

雪に覆われた里山の中を走る列車はさぞかし趣きのあるものだろうと思い、正月休みの中1泊2日で花輪線に乗ってきた。花輪線岩手県盛岡市好摩駅)と秋田県大館市を結ぶ路線で、奥羽山脈を横切る形になっている。線路の途中には安比高原のようなスキー場もあるし、冬場は雪深い地域、大雪で遅れたとしてもそれすらワクワクするのではないか、なんて思いながら向かったわけだ。

が、今年は暖冬にも程があるだろうというくらいに雪が無く、空も雲ひとつないほどの晴天に恵まれた。いや、望んでないから「恵まれた」はおかしいが。旅行としてはこれ以上ないくらいにいい天気だったが、私の目的は「雪」だったので残念極まりない。自分の生活環境に雪はいらないが、豪雪地帯への旅だったら雪はそれなりに欲しい。

大館に到着。大館にはずっと気になっていた喫茶店があった。店の名前は「珈琲3」。「こーひーさん」と読む。看板では「さん」は「SUN」と当て字されていたりする。

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大館には「秋田比内や」という比内地鶏の親子丼で有名なお店の旗艦店があって何度か食べてるが、その店の裏側の路地の路地にひっそりとあるのが「珈琲3」。駐車場から出て帰るときにその看板を見かけては気になっていたのだ。

帰る前にその店に寄ってみようと向かったのは1月4日午前10時。営業時間が分からなかったのでやってるかどうか不安だったが看板はクルクル回ってるし「営業中」の札はかかっていたのでひと安心して中へ。

「いらっしゃいませー」と新聞を読んでいたマスターに迎えられる。お客さんは正月だし午前中だしってこともあってか誰もいない。カウンターの端に座り、なんとなくカフェオレを注文。

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「お仕事ですか?」とマスターから聞かれたのをきっかけに、そしてお客さんが来ないことをいいことになんか色々と話した。「珈琲3」は営業を始めてから34年目。家にいてもやることないし、帰省した人が来たりもするので、正月期間中でも営業していたらしい。

で、入店してからずっと感じていた違和感。この喫茶店、そんなに広くはないにも関わらず店内にはなぜかパソコン機器が多い。その理由を訊ねると、このマスターは空いた時間を使って大館市ポータルサイトを運営していた。それがこちら。

大館市地域情報サイト portal site さがそう!おおだて

これ、プロバイダとかが運営しているサイトじゃないですからね、いち個人が運営しているサイトだからね。

10年近くやっているというこちらのポータルサイトは、市や市民から提供される情報に加え、自分でカメラを持って取材に出ることもあり、各種報道機関から地元情報を求められることもあるんだとか。すごいな。

私もこういうのやってるんですよ、と別のところで運営しているたぬきケーキを集めたサイトを教えたところ、「じゃあリンク貼りますよ!」と目の前でその作業を始めるマスター。更新方法はメモ帳にHTML手打ちからのFFFTPでアップロード。HTML手打ちですか!と驚いていると「いやぁ、私にやり方教えてくれた人がこう教えたもので、これしかやり方知らないんですよ」とのこと。マスター、正解。それが一番いいやり方だ。コピペを駆使して手慣れた感じで更新されるサイト。リンクありがとうございます、マスター。

 

他にお客さんが全然来ないのをいいことに1時間以上居座ってしまったがとても居心地のいい喫茶店だった。絶対また行こうと思う。人生、たまに面白い出会いがあったりするから捨てたもんじゃない。

 

ちなみにぐるなびでの珈琲3のページはこちら。うん、情報がない。

 

お題的には「行ってみたいお店」というよりは「行ってみたくて実際に行った店」だったね。

 

「行ってみたいお店・レストラン」by みんなのごはん
http://blog.hatena.ne.jp/-/campaign/gnavi201512

Oleg Kostrow の新譜 "Teen Hamlet" がとてもいい感じで

Teen Hamlet

Teen Hamlet

  • Oleg Kostrow
  • チルドレン・ミュージック
  • ¥1500

itunes.apple.com

ロシアのラウンジポップ系ユニットだった "messer fur frau muller" の Oleg Kostrow が久しぶりにソロ・アルバムを出したので早速聞いているんだけど、これがとてもいい。

iTunes Store ではカテゴリが「チルドレン・ミュージック」になってるけど、ごちゃごちゃいろんな音が鳴っていて「あー、Oleg Kostrowだなあ」と思いながら聞いている。「おもちゃ箱をひっくり返したような~」って宣伝文句に惹かれて買っては裏切られてる方はいると思うが、この人のは聞いて損はないんじゃないかなあ。

 

片割れのOleg Gitarkinは完全にホラー×サーフミュージックの人になったみたいで、自身のユニット "Messer Chups" や "The Bonecollectors" での活動がメイン。Messer Chups初期はハードなmffmみたいな感じで好きだったんだけど、最近のは個人的にはイマイチなんだよな。